月岡 雪鼎(つきおか せってい・1726-1787)先生に学ぶ

『和漢名筆金玉画府』(わかんめいひつ きんぎょくがふ)

成立年 1771年

場所  大坂

巻冊数 6巻6冊

人物画家必携の書

1,2巻は「漢画」、3,4,5巻は「和画」で構成され、最終巻の6巻では特に詳しい人物画の描き方が掲載されている。美人画が今も大人気の雪鼎だが、神仙や武者も本当に上手だ。顔から手足まで骨格を考え、「灰筆」で裸形を描いてから衣服を描くべきだとある。灰筆というものを知らなかったが、きっと膠を入れない灰を筆で延ばすのではないかと思う。知っている方がいたら教えていただきたい。

〈参考文献〉小林宏光『近世画譜と中国絵画 ―十八世紀の日中美術交流発展史―』(上智大学出版、2018)


・東京藝術大学附属図書館 本(6巻のみ1冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100266103

・お茶の水女子大学図書館本(6巻6冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100260831

・高知県立高知城歴史博物館 山内文庫 本(6巻6冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100175067

・金沢美術工芸大学附属図書館本(6巻6冊) 金沢美術工芸大学附属図書館 絵手本DB 52 

・龍谷大学図書館本(6巻6冊) 龍谷大学図書館 貴重資料画像データベース 720.9-41-W-6


<模写について>

模写したページ http://www.afc.ryukoku.ac.jp/kicho/cont_17/pages/17189/17189.html?l=1,15&b=3&c=06&q= 16ページ目

模写の方法 PC画面を見て臨模

使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)

使用した筆 精品双料小写巻(善璉湖製、480円)、中楷羊毛(上海工芸製、280円)

使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)

デジタルアーカイブ模写派!

かつての画家たちが、なんども筆でうつし、まなび、脈々と我が物にしてきた、絵画の教科書「絵手本」。 絵手本にならうことは、実際には会うことの叶わない、いにしえの名人たちとの対話であり、また、学習の時間でもありました。 いまは、検索によってそれらをWEB上で自由に見ることができる時代です。 このサイトでは、絵を描くものの目線で「学びたい」と思う絵手本のデジタルアーカイブを集めてみました。